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山口 武憲
保健物理, 36(1), p.11 - 17, 2001/03
放射線障害防止法令が平成12年10月に改正されて公布された。法令では内部被ばくの評価方法が改正されている。本マニュアルではICRPの新しい報告書の内容を取り入れ、法令に基づく具体的な内部被ばくの評価方法を解説しており、平成13年度からの法令の施行に対応していくうえで参考となるものである。本報告書は、このマニュアルの内容の中から特に重要と考えられる事項について解説したものである。
藤田 稔*; 水下 誠一; 服部 隆充; 小泉 勝三*; 吉田 真; 山本 峯澄; 南 賢太郎
Radioisotopes, 39(4), p.178 - 187, 1990/04
体外計測法による内部被曝モニタリングには、全身カウンタによる全身負荷量の測定と、甲状腺モニタや肺モニタなどの装置による特定の器官吸着量の測定とがある。測定の対象が人間であるため遮蔽および検出器は必然的に大がかりとなり、また測定のために人を拘束できる時間は最大1時間である。測定の誤差は概ね20~50%である。内部被曝モニタリングには全身カウンタが最も多く用いられている。検出可能な体内量はCsに対して、精密型の全身カウンタでは30分の測定時間で30Bg以下であり、簡易型の全身カウンタでは2分の測定時間で200~1000Bgである。内部被曝線量の評価は、全身カウンタにより測定された体内量と科学技術庁告示別表第1に示されている年摂取限度との比較により簡便に評価することができる。より詳しい線量評価を行うためには追跡測定による体内残留の調査が行われる。
岩本 順子; 藤田 稔
Radioisotopes, 15(1), p.58 - 60, 1966/00
Csは6.5日の半減期をもち、0.67MeVの線を放出するため、セシウムの人体中に残留の測定には好つごうであるが、10mCiあたり1gの安定Csを含み、現在無担体のものは得られない。山県によれば、日本人の1日のセシウム摂取量はわずか0.01mg、全身中の量は1.1mgであるという。したがって多量の担体を伴うCsの体内残留のパクーソが、その担体の影響のため正常のパターソと異なるであろうか。